2012-01-01から1年間の記事一覧

言語を混ぜるということ

よく言われる「外国語を勉強すると、日本語とごちゃまぜになる。 特に2ヶ国語を勉強していると更にチャンポンになってしまう」 というお話について、考えてみたい。結論からいうと、普通に していれば、混ざらない、というか、混ぜるのは至難の技である。 全…

This is a pen

私の大先輩で、フランス語を上手に操る人がいる。発音は聞くに 堪えないほどひどいが、豊富な語彙力で強引に会話を成立させて しまう、怪力の持ち主である。その人がスピーチを英語で しなければいけない機会が増え、最近熱心に英語を勉強している。 なかな…

公馆秋色

公馆坐落于台北城区的南面,从市中心中山站坐捷运去, 用不了20分钟就到。几个月前,一位台湾名伶在某个语言学杂志上 仔细地介绍过该地附近的街道风光,给我留下了较深的印象。 我这次前往宝岛为的是参加为期5天的营销会议。会议周五晚上 结束了。周六的回程…

7月8月の学習総括

まず前回のクイズの答えであるが、lattelatte様とおっくん様から、ズバリ 正解をいただいたとおり、「油断一秒、怪我一生」であった。解説不要と 思うが、中国語の「油断」には、日本語の「油断」の意味はなく、 「怪我」は「私を責める」という意味になり、…

同形異義語 番外編

「はてな」さんからの通知で、今日のこの記事が第100回目の 更新であることを知った。それがどうかしたのか、と言われれば、 別にどうもしないのであるが、100回目を迎えたブロガーには、 「はてな」さんの方から、なんと銀メダルが授与されるそうであ…

同形異義語その2

同形異義語については、読んで面白い雑学、中国語に関する話の ネタのような形で扱われることが多く、出版物もこれまで大体、 その手のものばかりだった。今日、ここで紹介する1冊は、 その意味で画期的な試みの参考書である。大げさに言えば、 このアイテ…

同形異義語 その1

習い始めの頃、日本語と同じ漢字なのに表す意味が違う、という 点に興味を惹かれ、同形異義語を調べまくっていた(簡体字による 差異は考慮しない。「農業」と「农业」は同じ漢字として考える)。 自動車のことを、「汽车」と表現したり、「手纸」は、ちり紙、…

月季花

我家底楼前面有一个小花坛。今年又开了几朵月季花,有红的、有黄的、 有白的,花色鲜艳,十分绚丽。底楼有一个办公桌,每天来一位小姐守候着。 她的任务主要是打扫卫生、浇花、代收包裹、代叫出租车等,为我们小区居民 提供的服务为主。5年前,我和家人刚搬…

慣用的な補語表現

補語表現については、以前にも一度、記事にしたことがある。 ヨーロッパの言語や日本語・朝鮮語などの類推から、可能・ 義務・許可といった表現を助動詞に全面的に委ねようとする 傾向が、中国語学習者に時折見られる。もちろん中国語にも 「能」「可以」「…

記憶する技術

電波障害で、長らくネットがつながらず、本日久しぶりに記事を更新する。 前々回の記憶に関する記事の続きのようになるが、例の「寝る直前に覚えて、 次の朝すぐに確認」という方法を試行している。なかなか好調で、記憶の 定着率がすこぶるいい。今回、紹介…

ゆびさし確認

出張から帰ってみると、結果通知が届いていた。11日発送で、 こちらの郵便局の受領印が、26日になっていたので、15日も かかっている。もう少し速くならないものだろうか。同条件の TECCができているのだから、中検だって何か方法がありそうだと 思う。さて…

近鉄特急

難波から名古屋まで直通の特急に乗った。奮発してデラックスシート。 それでも新幹線よりは格段にお安く(半値)、横に1席と2席、1列合計 3席しかないゆったりシートは、乗り心地も客筋もよく、所要時間も ちょうど2時間で勉強には理想的な環境だった。特急…

ああ言えば交友録

京都の交流会を皮切りに、今回はたくさんの人と出会い、語り合った。 日程的にどうしても調整できず、次回持越しになってしまった方もいる。 少し残念である。まず第1陣は、いつもお集まりいただいている交流会、 I先生ご夫妻を中心にした中国愛好家のメン…

彼女の先生

ずっと昔に、日本の連続テレビドラマが好きな中国人がいて、 ビデオを貸して欲しいと頼まれたことがある。DVDではなく、 なんとビデオカセット・テープである。今でもあるのかしらん。 げっくだか、どくだったか、松島菜々子が、ある高校に数学の 先生として…

型にはまる、という表現をよく耳にする。定型化して自由が 利かないような状態をイメージしてしまうが、外国語の学習の ときに、この「型」はどのように作用しているのだろうか。 相原 茂先生の著作だったと思うが、中国の小学校で、先生が 生徒に「ブタ」の…

TECC結果

結果通知が来た。TECCはいつも感心するが、通知や連絡事項が すこぶる速い。中検も見習ってほしいと思う。今回は自信満々で 臨んだのに、終わってみると、4年ぶりの不出来な結果、 あえなくBクラス陥落となった。ガックリである。まあ、何事にも 楽観的なの…

学習の障害

障害というと、近所の工事の音がうるさいとか、勉強しようと 思っていたのに、飲み会に誘われたとか、急に見たいテレビ 番組が出てきたとか、外的要因のものが多い。しかし、 そうではなくて、すでに学習態勢に入っているのに、考え方や やり方の問題で、所…

日中翻訳教材

前回に続いて、今度は現在学習中の日中翻訳の参考書を紹介する。 タイトルは「中国語表現300例」で、サブタイトルというか、 帯のキャッチコピーは「上手な中国語で満足ですか?」。 思わず、「はい、大満足です。」と答えたくなってしまうが、 コピーの意図…

中日翻訳教材

下記の「進捗状況2.と3」にある2つの参考書の紹介を したい。まず、今回は「論説体・・・」のほうから。 サブタイトルの「中国語が読める人になる」はまさに、 看板に偽りなしで、この本を勉強すれば、現代中国語の 書面体はたいてい読めるようになると…

中国語のブログ

自分も中国語関連のブログを書いているが、他の学習者の方の ブログも楽しみに拝見させていただいている。「中国語」を 冠していても、内容的に全く、またはほとんど関係ないような「 挂羊头,卖狗肉」タイプのものが非常に多い中、下記にご紹介 するのは、正…

翻訳・通訳するということいついて

翻訳・通訳は、私の最も苦手とする分野である。相手の言うことを 聞き取り、それを別の言語に訳して、発話または記述する。会話も 総合力を要求される高度な作業であるが、翻訳・通訳となると、 遥かにその上を行く難度である。当然、会話と同じく、発音・語…

学習計画

中検の答え合わせをしていて、けっこうボロボロと間違えている ことを発見して、愕然とした。これでは前回より、大幅に後退 ではないか。今回もまたかなり、おマヌケなヘマをやらかしている。 また反省しなければならないが、もうこれだけ反省が続くと、 反…

試験雑感

6月は立て続けに2つの試験を受けた。10日のTECCと本日の 中検である。TECCの方は、またまたスポンサーが変わり、 それに伴い試験会場も移った。今度のところはすごく遠い。 うちから市バスを乗り継いで1時間40分、降りてからまた 歩かされて、プラス15分、結…

会話するということいついて

会話は、相手の言うことを聞き取り、かつ文を構築して発話し なければならない。普段からの練習の集大成というか、かなり 総合的な力量が要求される。当然、発音・語彙・文法、どれが 欠けていてもいけない。もちろん、トイレの場所を聞くとか、 店で物の値…

聞いて理解するということいついて

閲読、作文と述べて来たので、この次は当然、リスニングである。 外国語を聞いて理解する、というのもけっこう難しい。聞き取りの できる人を、知らない人が見ると、何か手品でも見ているかの ように、鮮やかな言語変換に感心する。しかし、聞き取っている …

文を構築することについて

外国語を勉強している以上、その言語を使って自由闊達に自分の 思うことを人に伝えたいと思うのは当然で、多くの外国語学習者の 共通の目標だろう。この意思の伝達形式だが、おおまかにふたつに 分けられる。一つは、挨拶、決まり文句のような短くて簡単な …

閲読について

外国語で書かれたまとまった文章を読む(解読する)ということは、 学習上、とても有効な手段であると同時に、大きな楽しみの一つだ と思う。外国人が書いた文章を読めるようになると、新鮮な知識が 得られたり、今まで知らなかった異文化に触れることができ…

一種の慣用表現の特徴

ヨーロッパの言語には冠詞があり、これをうまく利用して 慣用表現を作っている例によく出くわす。Vanno alla scuola 彼らは学校へ行く(学校という建物に向かって移動する) Vanno a scuola 彼らは学校へ行く(学生という身分である)He went to the sea 彼…

困った慣用句

「拍马屁」は字面通りに訳すと「馬のお尻を叩く」という ことだが、ご存知のとおり、「おべっかを使う」、 「お世辞を言う」という意味の慣用句としてよく使われる。 今日の日常生活で、馬のお尻を叩きながら、暮らしている人は 少ないので、普通に使って誤…

酸欠

今回も中国語とはあまり関係ない話。一般に「やる気が出てくる」 とか、「モチベーションが上がった」、というような話をよく 聞くが、人間の脳の研究が進んでいる昨今では、これらの 状態のとき、脳の中では実際にどういうことが起こっているのかを 解明し…