近鉄特急

難波から名古屋まで直通の特急に乗った。奮発してデラックスシート。
それでも新幹線よりは格段にお安く(半値)、横に1席と2席、1列合計
3席しかないゆったりシートは、乗り心地も客筋もよく、所要時間も
ちょうど2時間で勉強には理想的な環境だった。特急デラックスシート
なので、名付けて「特デラ勉」、カフェ勉の対抗馬にはなりにくいと
思うが、チャンスがあれば、再びお世話になりたいと思わせる、
ぜいたくな時間だった。このたびは、ジュンク難波店で購入した
「寝る前1分記憶術」を最初から最後まで読んだ。本日はこの本を
紹介したい。記憶術に関する本は、2,3年前がブームの頂点だったと
思う。もう流行はすたれたかと思いきや、この本は今年の6月に
発行されている。

「寝る前1分記憶術」 高島徹治 ダイヤモンド社 1300円と税

この著者の本を読むのは2冊目。50歳を過ぎてから91個もの資格試験を
受けて合格した、というのを売りにしているが、そもそも人間、50歳を
過ぎてから、宅建、中小企業診断、社労保険、旅行業など、91個もの
異職種の資格が必要になる、または資格を取得してみたいと思う、
ような状況が出現するのだろうか、と不思議に思った。まあ、
ひとごとなので、そのあたりには、あまり介入せず。記憶術の内容を
読み進んだ。全部で207ページの本なので、じっくり見てもちょうど
2時間で読み終りである。内容は結構テンコ盛りで、マーカーペンの
色分け使い方とか、夢日記とか、いろいろ出ていたが、自分が関心を
持ったのは、下記の事項だけで、それ以外は記憶の彼方に消えていく
ことになると思う。
1.眠っている間にも脳は活動している
2.睡眠のメカニズムを知ろう レム睡眠とノンレム睡眠
3.寝る前30分は自分だけの時間にする
4.記憶の司令塔、「海馬」は深夜ほど活発に働く
5.徹夜の勉強は最悪、無理な暗記は頭に残らない
6.睡眠は最低でも6時間、レム睡眠を1晩最低3回確保したい
7.大事な勉強をした後は「終了宣言」をして、すばやく眠る
8.脳はポジテイブなことが好き、いやな記憶を気分転換などで
  早急に排除する
9.寝る直前の暗記は、5項目に限定し、朝起きて他に何もしない
  状態で定着度を確認
このように題目だけ書き出せば、もうあとはおのずと推測できると
思うほど、極めて明快な文章、内容である。要するに、他の時間に
深く勉強した内容・要点をしっかりと記憶に定着させる夜間処理は、
「海馬」がレム睡眠(毎回約20分)のときに担当している。
内容を取捨選択して、重要と判断されたものだけを大脳皮質に
長期保存記憶として送り込んでいるのである。よって、睡眠の直前の
瞬間が極めて重要となるので、このときに雑音や他の作業、不愉快な
感情などを一切はさまないように工夫すべし、ということだと思う。
人間の記憶容量増強は無制限にできるという学説も確認・強調されて
おり、50歳を過ぎてからのほうが、ものをよく覚えられるように
なったという体験談には、共感を覚えた。
この本の内容を受けて、睡眠の寸前に20ほどの覚えにくい中国語の
単語を頭に叩き込み、あくる日の朝1番に定着度を確認してみる、
という実験を今晩からさっそく実行に移してみたいと思う。「
睡眠学習」には興味がないが、「睡眠による記憶定着」には大いに
興味がある。なかなかいい本だと思う。

★本日の学習進捗状況

全く進展なし。

1.単語帳(Campus Wide)
11冊目 22ページ目(全69ページ)

2.論説体中国語読解力養成講座
61ページ目/132ページ

3.中国語表現300例
31ページ目/156ページ

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