記憶する技術

電波障害で、長らくネットがつながらず、本日久しぶりに記事を更新する。
前々回の記憶に関する記事の続きのようになるが、例の「寝る直前に覚えて、
次の朝すぐに確認」という方法を試行している。なかなか好調で、記憶の
定着率がすこぶるいい。今回、紹介する本も大体同じ発想、同じコンセプトで
、「復習は1時間後に1回、それから寝る5分前にしっかり」やりなさい、
と提唱している。
「記憶する技術」 伊藤 真 サンマーク出版 1300円と税
この著者は初めてだが、伊藤塾なる塾の塾長さんで、たくさんの学生を
司法界に送り出しているのだそうである。60歳を過ぎて定年退職してから、
塾生になり、ゼロから勉強して、司法国家試験を受け、見事に合格して
弁護士になった人の話なんかも出てくる。すごいことには違いないし、
そういう人は尊敬に値するが、本に書かれた「術」が自分にとって効果が
ある方法かどうかが、自分のこの本に対する唯一の評価基準となるわけで、
すごい人のすごい話なんか、正直あまり興味がないのである。ところが、
世の中、権威にすがりたい気持ちの人が多いと見えて、やたら成功例
(手柄話)ばかり書き連ねたり、「東大生の・・・」とか、
「MBAの・・・」とか、「ネイティブが・・・」とか、ごりやくの
ありそうなまくら言葉を冠した本が多いのには閉口する。きっと、そうでも
書かないと書店の書架から、手に取ってみてもらえないと思って
いるのだろう。内容がいかに優れていても、お見合い写真の段階で、
ハネられてしまう、という出版側の強迫観念があるに違いない。やはり、
美人はトクなのだろうか。東大生が成功を収めた方法で、東大に
行けなかった自分が成功する確率は低い、と考えるのが至当だと思うのだが。
この本の内容で目に留まった項目は以下の通り。エピソードとしては、
この本でもやはり、ロンドンのタクシー運転手の話が登場していた。結構
有名な話なのだろう。
1.記憶量の増え方は「足し算」ではなくて「掛け算」
2.年を取ればとるほど記憶力は増える。
3.「ストレス」は記憶の天敵である。
4.復習のゴールデンタイムは「1時間以内」と「寝る前5分」。
5.全盲の受験生が教えてくれた「耳の記憶力」の鍛え方。
6.自分で自分に講義する「セルフレクチャー」の絶大な効果。
7.もって生まれた記憶力に大して差はない。
8.脳の仕組みが教えてくれる記憶の仕組み

173ページしかないし、コラム別によくまとまった本なので、
あっという間に読み終えられる。ためになって、肩の凝らない1冊である。
「寝る直前」と「起きた直後」がますます楽しみになってきた。

★本日の学習進捗状況

最近は結構進んでいる。でもまた出張が始まる。

1.単語帳(Campus Wide)
11冊目 25ページ目(全69ページ)

2.論説体中国語読解力養成講座
65ページ目/132ページ

3.中国語表現300例
66ページ目/156ページ

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