試験雑感

6月は立て続けに2つの試験を受けた。10日のTECCと本日の
中検である。TECCの方は、またまたスポンサーが変わり、
それに伴い試験会場も移った。今度のところはすごく遠い。
うちから市バスを乗り継いで1時間40分、降りてからまた
歩かされて、プラス15分、結局2時間仕事になった。タクシーだと
かなりの料金になりそうなので、バスと徒歩で行った。
とんでもないクソ田舎である分、環境は静かで抜群だった。
最初は大学かと思ったが、職業訓練校のような感じの会場だった。
200人は収容できるだろうというマンモス階段教室に、
申し込んだのはたったの14人、実際に現れたのは、なんと
10人! 大丈夫かなあ、TECC。年々先細っていくようで心配だ。
いつのころからか、総受験者数を発表しなくなった。受験料を
値上げしたにもかかわらず、もうかってないんだなあ、
と思わせる。今回は受験者全員が男性! 
ええっ、ありえなああい、のアリエッティである。前世紀末から
語学の試験を受けているが、女性のいない語学試験受験場なんて
初めてである。逆に私以外は全部女性、というのなら何回もあった。
女性のいない受験場なんて、たこの入っていないたこ焼きと
同じで、外観上は成立していても、その味わいは全く異なるのである。
さて、内容。リスニング70問中には、いつも頭がボーっとする
瞬間があり、そのときにキーワードを読み上げられてしまうと、
答えがわからない、という経験が何度もあったので、今回は、
緊張と集中を持続させようと、気を引き締めて臨んだ。
写真説明問題で、非常に写りの悪い写真があり、たぶんそこを
間違えてしまったと思われる。4択ABCDで、Dは明らかに違うが、
残りの3つのうちのどれかわからなかった。写真は森林のような
場所を写したもので、地面は砂か雪のようなもので覆われていた。
白黒で写りも悪く、どういう状況かわからなかったので、じっと
見ていたが、そのうちにABCの文章が読み上げられてしまった。
Dは聞き取れて、正解でないことはわかったのだが、気づいたときは
もう遅かった。注文をつけさせていただくが、問題に使用する写真は、
もっとはっきりと写ったものにしてほしい。しかたがないので、
あてずっぽうでテキトーにマーキングしたが、この問題はたぶん
落としたと思う。あとはリーディングも含めて全問正解できたと
思う。しかし、私のことだから、何か抜けているかもしれない。
自己採点では、980点と995点の間くらいかと思うが、なにしろ有名な
「項目応答理論」なので、取らぬ狸の皮算用に終わる可能性もある。
今回も満点を目指したが、どうやら逃してしまった感あり、残念。
中検も会場が変わった。しかしこちらは、街の真ん中で交通至便、
1時間もかからず到着となった。中検はなぜか中学校が好きで、
会場は市内の中学校を転々としている。TECCと違い、中検は
商売繁盛、準1級だけで2教室30人ぐらい集まった。他の級は当然
もっと多い。男女比率は半々ぐらい、最近は男性陣の健闘が目立つ。
就職環境が厳しく、資格試験がその際に役に立つ、ということ
なのだろうか。とにかく以前とは様変わりである。
さて、内容。最初のリスニングは、ひとつめが「日本の百円
ショップをまねて、中国で10元ショップを開き、成功した
中国人の話」、もうひとつは「現代の中国の両親が子供の成長と
出世に期待をかける話」、両方とも問題なく聞き取れたが、
設問に紛らわしいものあり、正解を取り損ねたかもしれない。
ディクテーションも全て聞き取れて書けたが、なにせ前回試験から
読むスピードが速くなり、書く時間が足りない。極端ななぐり書きに
なってしまう。私は字を書くのがのろいし、字も汚い。読むのは
速くてもいいから、ポーズを置いて、書く時間を与えて欲しい、
と思った。それでも、今回はちょっと知恵がついて、書き取るときに
工夫をした。「亲朋好友」や「毫无疑问」のようなかたまりに
ぶつかると、最初の1文字だけ書いて、あとは空白にして、音声の
進行に食らいついていき、問題と関係のない部分を読み上げて
いるとき、先の空白を埋めていく、というやり方である。これは
けっこううまくいった。なにせ主催者側は、難しくさせる目的で
4字成語をあちこちに散りばめてある。これが実は、逆にありがたい。
最初の1文字がわかれば、書き足しは極めて容易で、結局のところ、
ディクテーション問題が穴埋め問題に変身するからである。
文章の内容は「漢字」に関するもので、話の展開もたいてい推測が
効くので、比較的楽な書き取りとなった。字の汚さ、不正確さ以外で、
減点されていることはない、と信じている。
閲読はひとつだけ自信のない問題があった。「独具慧眼」の
解釈(4択)で、「眼光高」がいいのか、「有眼力」が正しいのか
わからなかった。同じような意味のはずだが、きっと何か落とし穴が
あるのだろう。これ以外は全て正解できたと思う。中日、日中翻訳も、
いつもよりは、できがよかったと思う。特に難しさを感じなかった。
今回からの変更点は、日中翻訳の問題がひとつ減って、2つに
なったこと。しかし、それぞれの文章そのものは長くなった。
「両親が共働き」がとっさにわからず、「父母双双去打工」とか書いて、
ごまかしてしまったため、ここは減点されているかもしれない。
総合自己採点では、もしかしたら、目標の190点にギリギリ届いて
いるかもしれない、という感触である。でも、毎回そのように感じて、
いざフタをあけてみると、大したことなかったりするので、今回も
過度の期待はしないほうがよかろうと思う。まあ、とにかく結果発表が
楽しみである。

★本日の一文
爱是理解的别名
愛する、というのは、理解する、という言葉の
別の言い方である。

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ
にほんブログ村