第84回中検受験

家から試験会場の大学まで電車1回乗り換えで、徒歩の時間も入れると1時間ちょっと
かかる。余裕を見て集合時間の2時間前に出発した。電車の中で、本を広げている人が
多いのはいつもの光景だが、今日はよく見ると少し様子が違う。読書ではなく、
おじさんもおばさんもオネイサンも口をパクパクさせて、音読と黙読の中間くらいの
状態で、本とにらめっこしている。同じ車両の中に自分以外になんと3人も、受験者が
いることに気がついた。目的地の駅に近づくと、途中から乗ってきた人もいて、
7−8人までに増えていた。教室に入ってみると、準1級は21人、ただしもう1教室あるので、
40人前後は受けていることになろうと思う。午後からの1級は16人だった。冷え込んだ
日中関係を尻目に、消費増税も何のその、これだけの人をお金を払わせて集められる、
というのはけっこうすごいことだと思う。教室内の半分弱は男性で、おとうさんも
イケメンのオニイサンも頑張っている。2級以下の方ともなるともっと大勢で、数教室に
分かれている。この日この会場だけで千人近い人が受けたのではないだろうか。
HSKの日本市場侵略にもめげず、1階のフロアに東方書店が、中国語関連図書全品
1割引きの展示即売コーナーを設けても、十分ペイするほどの集客力は頼もしいと思った。
TECCの方もこれに続いてほしい。
協会HPに正解がアップされたので、答え合わせをしてみた。まず準1級の方から。
最初のリスニング部門の聴解は、珍しく無傷で通過できた。おそらく今回が生まれて
初めてだと思う。しかし実は、迷うところが2問あって、ゆび運で、エイヤっと、
答えたのがなんと両方とも結果的に正解だった、という、ラッキーというべきか、
お粗末な状態、要するにまだまだ修行が足りない、ということである。次の
ディクテーションは、またまたアホな失敗をやらかし、満点はならなかった。
「珍藏」の「珍」の字が出てこなかった。「真」とか「针」しか思い浮かばず、
結局何も書けなかった。さらに「有」を「由」と書いたりして、錯乱状態だった。
今回は、合格者を大量に出した前回の反省からか、朗読スピードは以前のような
超速に戻った上に、書かせる分量もぐっと増えた。なかなか自分にはつらく厳しい
状況で、字の汚いことによる減点も当然考えられるので、42点くらいかと思う。
リスニング全体として、100点満点中、92点前後、なんとか90点をクリアしている
ことを祈りたい。次の長文読解は、2つも落としてしまった。うっかりではなく、
実力不足によるものである。その次の語釈問題は1問落とした。これも自信をもって
書いた答えが間違いだったので、わかっていないということになる。筆記問題3番目の
慣用句・成語の問題は、無傷で通過した。ここまで、無傷でなければならない、という
前提で受験しているので、6点も引かれるのは何とも痛い。次のピンインを漢字に
直すところは、秒殺でクリア、ただ字だけは、丁寧に、正確を期して、できるだけ
美しく書いた。中分和訳は文の誤解は全くなく、原文の要素を十分に汲んで訳した
つもりだが、いつも点が悪いところなので、自信がない。16点あれば、満足しなければ、
と思う。最後の和文中訳となると、更に心もとない。ここも誤解はないものの、
模範解答と比較すると、自分の訳は表現がなんとなく安っぽい。ここは14点くらい
だろうか。そうすると筆記は84点前後、170点は越えられているはずだが、依然として
理想からはかけ離れている。午後からは1級、16人のうち男性は自分を含めて、
3人だけ。やはり1級ともなると、男性の出番は少なくなってくる。今回は試験監督官の
日本語が訛りのない美しい日本語だったので、すごい中国人だなあ、と感心していたら、
なんと日本人だった。監督は中国人、と脳に刷り込まれているので、新鮮な感じがした。
しかし、お手伝いの人は4人もいて、こまめに動いてくれ、至れり尽くせりの
サービスである。東方航空のファーストクラスでも、こんなにたくさんのアテンダントは
つかない。さすが、儲かっている組織は違うなあ、と思った。さて内容だが、今回は
徹底的に打ちのめされた。まず聴解は1問落としたのみで、まあこれなら納得しなければ、
と思う。次のディクテーションが、自分で自分がかわいそうになるくらい、ひどかった。
難度がかなり上がっていると思った。読むスピードも速く、書く分量もぐっと増えた。
「唤至耳畔」、「谋面叙旧」、「舟车劳顿」、「别绪」、「目眩乃至窒息」のような
単語は全て書けなかった。これを音だけ聞いて、直ちに反応して文字に変える、という
能力を培うには、まだまだ時間がかかると思う。50点満点中、30点あるなし、だと思う。
筆記の冒頭、長文読解は2つ落とした。ここも実力不足によるもの。次の語釈は、1つ
落とした。まあ、このあたりは1つ落とすくらいで通過できれば、と思っている。
慣用句と成語は、なんと無傷で通過、数少ない快進撃だった。次の中文和訳も
健闘したと思うが、「蝙蝠衫」が訳せなかった、というか、日本語で「ドルマンスリーブ」、
「こうもり式シャツ」などと言われても、全く頭の中でイメージできない、いわんや
中国語においておや、である。和文中訳は準1級と同じ、一応網羅的に訳せているとは
思うけれど、模範訳に比べると、なんとなく滑らかさが足りない、と思う。このあたりは、
もっと数をこなして慣れなさい、てなところだと思う。総合点数は予想できないが、
150点台に後退していると思う。結果通知は年末くらいか、その前にTECCを迎え
撃たなければならない。

★本日の学習進捗状況
1.単語帳
14冊目 1ページ目(全29ページ、1ページに30単語)

2.百年中国散文精选(1〜425ページ)
19ページ目
1.洪水与猛兽 蔡元培  読了
2.少年中国说 梁启超  読了
3.秋夜    鲁迅   読了   
4.雪     鲁迅   読了
5.从百草园到三味书屋 魯迅  読了
6.故乡的野菜     魯迅  読了

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
46ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する「耳が喜ぶ中国語」(全110課) 
13課

6.論説長文読解「ビジネスリテラシーを鍛える中国語 I」(1課〜30課)
進まず。

•祖國的陌生人 p242(毛之後的中國)
1971年的秋天,20歲的劉香成成為了紐約的Hunter College的一名新生。比起生活了
10年的香港,紐約是個更大、更自由的世界。身處美國、他的中國人意識筯強了、
而且獲得了另一種觀察角度。

1971年の秋、はたちになった劉香成は、ニューヨークのHunter Collegeの新入生になった。10年暮らした香港よりも、ニューヨークは更に大きく、更に自由だった。アメリカに身を置いて、彼の中国人としての意識は高まり、またひとつ、新しいものの見方ができるようになった。
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