第83回中検一次の結果

引っ越し後3か月を経て、なんとなく家の中が落ち着いてきた。それでも片付けが完全に
終了したわけではなく、なおも本棚整理中、という厳しい状態が続いている。新しい
会社の製品知識、関連知識の習得も結構ホネが折れる。面白いとは思うけれど、難しい。
だいたい物事は難しいから面白い、という構造になっているらしい。
さて、中検の結果が届いた。今回は5回ぶりの惨敗、180点を割ってしまった。受験に
行った日のブログにも書いたが、最初の聴解で2つも落としたのが、むちゃくちゃ痛い。
特に聴解の文章は、ディクテーションとして出題されていたとしても、全文なんなく
書き取れるほど、完璧に把握できていたので、当然全部正解でなければならないはずなのに、
この結果になったということは、そもそも文章読解力がない、ということになる。同じ
問題を全文日本語で出題されていたとしても、やはり2つ落としていたはず、という
理屈である。どうやら高校の現代国語あたりから、勉強しなおした方がいいのかも
しれない。トホホな結果で、ウツになりそうである。ディクテーションは予想通り
満点通過だった。難度は変わらないが、1.前回から読むスピードがまた少しゆっくりに
なった。その前3回ほどは、異常に高速だったように思う。とても、私などついていける
スピードではなく、成語があると、これ幸いとばかりに、頭の1字だけ書いて空白を残し、
あとから埋めていくなど、苦肉の策を弄したり、数々の涙ぐましい対応を余儀なく
されていた。更にその前だと、逆に異常にゆっくりで、「中検のディクテは、ハエの
止まるようなスピード」とか、悪口を言われていた。今のがちょうどいい、のかも
しれない。2.これも前回あたりからだが、書き取る文章がとても短くなったのが、
特筆すべき点だと思う。長文の中から5か所を選んで、読み上げられるのだが、今回は
1度聞いただけで、全文書き取れる、という「画期的な」問題もあった。今までだったら、
各5問とも、コンマを挟んで延々と続く、40字ほどの文章を書かされていたが、今回は
拍子抜けで、あまりの「あっさり」具合に驚いてしまった。こんなんでいいのぉ状態である。
汚い字は、ゆっくりと書き直す余裕があった。文字の抜け漏れがないか、じっくりと
聞き直す余裕もあっって、正に盤石だった。筆記の1.2もひとつずつ不正解があった。
ここは、リスニングと同じく絶対に無傷で切り抜けなければならないところである。
秋の1級試験に向けて、単語力強化を図らなければならない。3.は無事に通過できた。
4の中文和訳は、中検さんの嗜好を意識して、粘りつくような丁寧な訳にしてみた。
それが裏目に出て、大幅な減点になってしまった。もともと訳は苦手なので、訳す問題は
常に8割狙いである。そのあたりが、自分の翻訳力の限界だと思っている。5.の和文
中訳は、その意味でぴったりだが、4は内容の把握になんら問題なかったのに、結果が
悪すぎた。またまた作戦を練る必要がある。次回はとりあえず180点台回復を
目指そう、と思う。例によってこれまでの結果を掲げる。

中検準1
年月/回号/L/R/total
2010-6 /71/91/83/174
2010-11/72/97/85/182
2011-3/73/地震で中止
2011-6/74/91/80/171
2011-11/75/95/89/184
2012-3/76/94/80/174
2012-6/77/95/89/184
2012-11/78/88/89/177
2013-3/79/97/85/172
2013-6/80/93/90/183
2013-11/81/90/90/180
2014-3/82/95/86/181
2014-6/83/90/86/176


★本日の学習進捗状況
1.単語帳
13冊目 15ページ目(全30ページ、1ページに30単語)

2.百年中国散文精选(1〜425ページ)
19ページ目
1.洪水与猛兽 蔡元培  読了
2.少年中国说 梁启超  読了
3.秋夜    鲁迅   読了   
4.雪     鲁迅   読了
5.从百草园到三味书屋 魯迅  
6.故乡的野菜     魯迅  読了

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
46ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する「耳が喜ぶ中国語」(全110課) 
13課

6.論説長文読解「ビジネスリテラシーを鍛える中国語 I」(1課〜30課)
進まず。

•祖國的陌生人 p201(小鎮青年‧賈樟柯)
九年之後,汾陽仍在修建道路與新的樓房,但是在商業區我們看到的不是一個生氣勃勃的
新市鎮,而是一個充滿仿製品與過分喧鬧的破落小鎮,擁有和中國所有小鎮千篇一律的形式.
煉製焦炭已是城市重要的經濟來源之一.在過去的五年中,能源的緊缺給整個山西帶來
嶄新的機會,煤炭的價格突然上漲好幾倍,那是中國的經濟車輪依褚高消耗能源而轉動的
結果.「每一籃子拉出來的不是煤而是人民幣,」一位本地人既感慨了財富的到來,
也感慨了污染的嚴重:「開車進去時你是歐洲人,出來時你就是非洲人.」那些曾經
不顯眼的小城,突然湧現出大量的百萬富翁、千萬富翁與億萬富翁.在過去的幾年中,
山西有點像時發現了金礦的1850年代的加州.

9年後、汾陽では相変わらず、道路の敷設と新築マンションの建築が行われていた。
ところが、ビジネス街で私たちが見たものは、活力みなぎる新しい地方都市ではなく、
ニセモノ商品があふれ、ただやかましいだけの落ちぶれた田舎町で、中国の他の
小さな町と判で押したように同じ状態であった。コークスの製造はすでに町の重要な
収入源のひとつになっていた。過去の5年間、エネルギー源の欠乏は山西省全体に
全く新しい発展の機会をもたらした。石炭価格は突然、数倍に跳ね上がった。それは
中国経済発展の足取りが、エネルギーの大量消費に依拠していたためにもたらされた
結果であった。現地のある人は、外部からの財源の流入と、重篤な環境汚染の状態を
感慨深く振り返って言った。「ひとつひとつのかごで運び出されるのは、石炭ではなく、
まさしく人民元だった。だが、搬出用のトラックが入ってくるとき、運転手は
ヨーロッパ人だが、出ていくときはアフリカ人になる。」取るに足らないいくつもの
小さな町に、突然、百万長者、千万長者、億万長者が湧き出るように出現した。過去の
数年間の山西省は、1850年代のゴールドラッシュに沸くカリフォルニア州を彷彿とさせた。


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