第83回中検受験と出店

会場は前回の口試と同じ、大きな大学の教室、さすがに大都市の会場だけ
あって、東方書店の出店があった。迷わず、いや少し迷いながら3冊購入した。
関中研出版から出ている(新刊だそうな)「汉外词汇教学新探索」は
沈国威先生の著作、中国語の単語に焦点が当てられていて、なかなか
読みごたえがありそうである。後の2冊は、なつかしの白帝社、小川郁夫先生の
「中国語常用軽声語辞典」と、上野恵司先生の「精選中国語成語辞典」、どちらも
面白そうな本だと思った。前者は軽声を含む単語を収録し、巻末には軽声語に
ついて鋭い考察が加えられている。後者は3363語を収録した成語辞典である。
先日、「中国語成語ハンドブック」(白水社 沈国威)を購入したが、これは
収録数は1200と少ないが用例が豊富で分厚い、という特徴がある。いずれも
中検2級以上の学習者を意識した、学習書である。こういう出店は、図書カードで
支払えないのが難点。ポイントもたまらない。もちろんここで見るだけ見て、
あとで大型書店で購入、という手段も考えたが、面倒くさくなって買ってしまった。
ここで踏ん張れないのが老化の表れなのかもしれない。
さて試験会場は奥まった教室。静かである。準1級は43人、男女相半ば、というところ。
試験官は珍しく日本人であった。まず聴解。答え合わせをしてみると、ここで2つも
落としている。このたびの聴解は、全文ディクテーションとして出題されても完璧に
書き出せるほど、はっきりと聞き取れた。しかしそれでも。とりこぼしがあると
いうことは、もはや中国語以前の段階で、基本的な読解能力が不足していると
判断せざるを得ない。頭が痛い。対策としては、過去問にあたってみなければ
いけないと思う。或は高校の現代国語でもやり直す必要があるのかもしれない。
ディクテーションは無事通過できたと思う。とにかく、前回あたりから、書き出す
文章が短くなった。読みあげスピードも比較的緩やかで、5問中には、1回の聞き取りで
全文、書き出せるのがあったほどで、以前とは様変わりである。内容の難度そのものは
以前と同じくらいと思う。誤字や汚い字を点検して、書き直す余裕ができたのは助かる。
筆記の1と2の方もぽろぽろと落としている。3だけ無傷で乗り切った。翻訳は、なんとなく
できたような雰囲気ながら、やはりいつものようにかなり削られていると思う。
日中訳も中日訳も、確かに大きくは外していないが、細かい点は自信がない。リスニングで
2つも落としたのがさすがに大きく、今回は180点もいかない可能性が高い。なかなか厳しい。

★本日の学習進捗状況
1.単語帳
13冊目 15ページ目(全30ページ、1ページに30単語)

2.百年中国散文精选(1〜425ページ)
19ページ目
1.洪水与猛兽 蔡元培  読了
2.少年中国说 梁启超  読了
3.秋夜    鲁迅   読了   
4.雪     鲁迅   読了
5.从百草园到三味书屋 魯迅  読了
6.故乡的野菜     魯迅  読了

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
46ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する「耳が喜ぶ中国語」(全110課) 
13課

6.論説長文読解「ビジネスリテラシーを鍛える中国語 I」(1課〜30課)
進まず。
*今回は試験準備として、「聴く中国語」5,6,7月号のニュースの書き取り
練習を行った。

•祖國的陌生人 p181(臺灣素描)
高雄一直下雨,風不斷的把行人手中的雨傘吹翻了面。在旗津島上,我在一家叫鴨腳的
海鮮店裡吃螃蟹,老闆祖籍江蘇,他的父親是國民黨1949年來台的老兵‧「能統一,」
他聽說我來自北京後說,「柏林牆兩邊能統一,海峽兩岸為什麼不行?」

高雄はずっと雨だった。道行く人の手にする傘は、たびたび強風にあおられて裏返しに
されていた。旗津島では、海鮮料理の「鴨脚」という海鮮料理の店でカニを食べた。
主人は江蘇省籍で、その父親は1949年に台湾に渡ってきた国民党の老兵だった。
「統一できるさ。」主人は私が北京から来たことを聞いて、こう言った。
「ベルリンの壁の両側が統一できたんだ。海峡の両岸はどうしてダメなんだい。」

href="http://foreign.blogmura.com/chinese/">にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ
にほんブログ村