中国語関連の出版社その2

出版社に関する記述を続ける。メインのところは、前回大体終わった
ので、ここからは特色のある出版社群になる。

*アルク
21世紀の中国語の学習者にとっては、とても親しみのある出版社である。
有名な「キクタン」。「オキネルシリーズ」、更に雑誌CJの発行元と
しても、その存在意義は大きいと思う。この雑誌が休刊になってしまう
とは、非常に残念である。単行本の方は、雑誌で連載していた講座を
改筆・加筆したものがほとんどで、2番煎じだけれども、専門家の
力作で、読み応えのあるものが多い。、
・真剣に学び続ける人の中国語教本(中級編)
他に、入門編と初級編があり、三部作である。中国語文法の各項目に
沿った教科書だが、その項目立てがすばらしい。非常に学習意欲が
そそられる。

*NHK出版
ここもほとんど2番煎じばかりである。それでも、ラジオ講座で
使われた優れた教材を使っていて、どれも内容の非常に濃い本が多い。
先日のバザールで、「ミンミン」の旅行記を出品したところ、
ご連絡あった方のほぼ全員から所望された。やはりメディアの力が
あって知名度の高いことも関係あるのだろう。意外と知られて
いないが、上野先生の基礎中国語辞典もここから出ている。
もちろん他の語学、他の教養ジャンルの本も多いが、中国語に
関するものが、この出版社から出た場合は、自分は必ず購入する
ようにしている。
・中国語類義語使い分けドリル
副題に「初級を突破!」と書いてあるが、中上級の人でも学ぶべき
点が多いと思う。ドリルも豊富についていて、語感を磨くには
もってこいだと思う。

*同学社
それほど知られていないと思うが、なかなか面白い本を出している。
中国語新語辞典は改訂版がどんどん出ていて、分厚くなってきている。
この本で覚えた最新流行語も多い。「Whyにこたえる中国語の
文法書」は、もはや学習者のバイブル的存在で、学習者の質問に
答える形式で展開している点が素晴らしく、しかも全部網羅的である。
中国語の文法書は概して、閲読より作文のときに役に立つと思う。
・体験的中国語の学び方
エッセイ風の読み物で、中国を学ぶ姿勢について説いている荒川
清秀先生の著作。かたひじ張らない内容なので、息抜きのときに
手に取って眺めたりしている。発想が面白い。

*ask
中国語関係はあまり多くない、マイナーに属する出版社だと思う。
このブログの記事でも以前、「例文で覚える中国語類義語1000」を
取り上げた。中国語の原書のある訳本である。同じく「会話で覚える
中国語慣用句300」もある。こちらの方が本としては完成度が高い。
・中国語スーパートレーニングブック中検2級レベル編
2級に挑戦していらっしゃる方には、うってつけの対策本だと
思う。説明が丁寧。

*三省堂
辞書の出版でつとに有名。中国語でも「超級クラウン中日辞典」が
ある。また、各地に自社店がある。
・中国語活用語2200
「中国語基本語3000」の上位バージョン。単語集である。この2冊を
習得することで、語彙数は5000を超える。

*国際語学社
けっこう異色の出版社だと思う。「一歩先を行く人の美しい中国語
手紙の書き方」などビジネスレターやメールを送るときの参考になる。
「現代を読む時事中国語」は19年前の発行で、あまり「現代」性は
ないけれど、30字程度の硬い文章の閲読練習用にはもってこいである。
・中国語実践トレーニング2 補語問題集
全て問題形式で、保護の練習が徹底的にできる。補語がわかると、
作文・理解力が劇的に変わる、と書いてあるが、実にその通りだと思う。

*駿河台出版社
大学受験専門だと思っていたが、中国関連もかなり多いことに最近
気づいた。検定試験対策本、文法書、相原茂先生の入門書もある。
・中国語検定2級徹底攻略
筆記問題に特化して、実力がつくように配慮された良書だと思う。

*三修社
自分はドイツ語でお世話になった。中国語の方も結構頑張っていて、
ごく短い期間ながら、以前「中国語」(内山書店のとは別)という
学習雑誌を出していたことがある。すぐに消えてしまったのは
残念である。友人は「中国語連主張」という入門書で、中国語を
学び始めた。
・ビジネスメールの中国語
メールでよく使う表現を集めたユニークな本。600を超える非常に
実用的な文例が上がっており、ビジネスシーンで中国語を頻用する人には
とても役に立つと思う。

*語研
ここも中国語関係の出版物が多い。他の語学もあるはずだが、
なぜか中国語が目立つ。発音の本を紹介してほしいと誰かに言われると、
「CDとイラストで楽しく学ぶやさしい中国語の発音」をお勧めして
いる。リラックスした内容で文字も大きく、万人受けする本だと思う。
「ビジネス中国語キーワード600」は、名前はビジネスでも広く応用の
利く表現集で、以前は車を運転しながらずっとこのCDを聞いていた。
・中国語で言ってみたいこの一言
口語に欠かせない非常に短いフレーズを集めて例文とともに紹介して
いる。若い人との会話には欠かせない表現が多い。

*日本文芸社
まさかここが中国語の本を出しているとは思わなかった。陈淑梅先生の
中国語対訳で紹介する日本のすべて、は面白い。ガイド試験を意識した
類書は多いが写真入りで丁寧に解説したこの本は群を抜いていると思う。

*文芸社
上記と同じかと思ったが、別の会社らしい。「ベイシック中国語漢
字2500」と「ランクアップ中国語漢字888」を持っている。漢字の
読みを徹底的に覚えよう、という趣旨の本である。いろいろ工夫が
あって面白く覚えられる。

*岩波書店
有名な出版社で東京に自社店もある。中国語関連は少ないが、岩波
中国語辞典は有名。
昨年1年で、自分が読んだ一番面白い本はと聞かれたら、迷わず
「唐代の人は漢詩をどう詠んだか」を挙げる。この本は最高に面白かった。

*あと、評論社・東進ブックス・南雲堂フェニックスからも興味
深い本が出ている。

以上

★本日の学習進捗状況
前回から進展なし。
1.単語帳(Campus Wide)
11冊目 60ページ目(全69ページ、1ページに30単語)

2.「杜拉拉升职记」(8〜261ページ)
261ページ目  読了

3.日中・中日翻訳トレーニングブック(90~146ページ)
109ページ目

4.茉莉花 1回目音読完了。2回目。41ページ。

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