聴解

中国語学習中に行き詰まり、その解決方法を探ろうとするとき、
「これがもし日本語だったらどうか」と、考えてみることにしている。
そう考えたところで、やはり結論はいつも「もっと努力しなくっちゃ」
で終わるので、意味がないみたいだが、それでも解決の糸口ぐらいは
つかめることもある。
中検の聴解の問題を聞いていて、目下のところ悩んでいるのは、
かなりの長さのある文になると、「全体の大意」と「細目」の両方を
追うのが、自分にはかなり難しい、という点である。1級の問題でも、
聞いていてさっぱり何のことかわからない、というようなことは
なくなってきた。まず間違いなく大意は把握できる。しかしそれは、
必死に集中して聞いて、ストーリーを追いかけてはじめてできる、
という意味である。ぼんやりと聞いていてもわかる、ということでは
決してない。それから、読み上げられるさまざまなディーテールを
メモしていくことも、問題なくできる。問題はこの2つが両立しない
点である。実際の試験では、両者とも設問の対象になる、ということは、
ここで必ず1問や2問は正解を逃すことになってしまう。例を
挙げると「昨晩1時間くらいテレビを見ていたら、11時ごろ
友達から電話があった」というような文章が読み上げられたとする。
もし、大意を重視、という路線で行くなら、上記の文章は「昨日の
夜遅く、テレビを見ていたら友達から電話があった」と、頭の中で
自動的に変換されてしまう。大意をつかむにはこれで十分である。
ここで、「テレビを見始めたのは大体、何時ぐらいだったでしょう」
とか聞かれるともうアウトである。反対に「細目重視」でいくと、
「11時に電話、テレビは1時間・・・」とどんどん、せっせ、
せっせとメモしていくので、上記のような設問には対処できるが、
逆にストーリーは追えなくなり、「筆者が思わず涙ぐんだ原因は
なんだったでしょう」とかいう設問には対応できなくなってしまう。
これが日本語だったらどうか、もちろんある程度はマシだろうが、
やはり数字などの細目が山のようにでてきたら、メモして
おかないと答えられなくなってしまうだろう。ということは、
これはある程度、言語の壁を超えた共通の困難なのかもしれない。
言い換えると、聞き取れたかどうか、の問題ではなく、長い文章の
内容を事細かに覚えているかどうか、の問題であるといえる。
「聴解」ということとは、いささかずれているような気もするが、
それが求められている以上、対処せざるを得ない。
対策としては、今は、課題文と設問が通して読まれ、そのセットが
2回繰り返される方式なので、1回目はやはり「大意重視」で
ストーリーを追い、5問ある設問のうち、できるものは1回目で
済ませる。その時点で、答えられなかった細目を問うような問題に
ついては、問題内容を簡潔に「テレビ、初め、時間」くらいにメモ
しておき、2回目の読み上げのときに、細目を追いかけて解決する。
自分は今ごろになってこんなことを言っているが、先達はすでに
この方法で、あるいは別の方法で、こういう問題を解決されているに
違いない。いずれにしても、もっとリスニング能力を高める必要が
あることだけは、間違いないと思う。


★ 本日の学習進捗状況

1. 単語帳(Campus Wide)
11冊目 45ページ目(全69ページ、1ページに30単語)

2. 「杜拉拉升职记」(8〜261ページ)
133ページ目

3. 日中・中日翻訳トレーニングブック
  
4. 茉莉花 1回目音読完了。2回目。

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