英語の本と英語

中国人の友達に英語の本をもらった。「借花献佛,惠而不费」とか
いって、笑っていたので、彼女自身も人からもらったのだろう。

大きなペーパーバックスで、推理かサスペンス系統の小説だと思う。
作者のJohn Grishamさんは斯界では非常に有名な人なんだそうだ。
The number one bestselling authorなんぞと書いてある。
An innocent man is days from execution.無実の人にまもなく
刑が執行される。おおっ、死刑になっちゃうの?
Only a guilty man can save him 罪深き人のみ彼を救うことが
できる。真犯人のことか?
これだけのキャッチフレーズを見ると、なんだか心が躍ってくる、
面白そうだ。実際にパラパラとページをめくってみると、なんと
わからない単語や言い回しが全くない。どんどん読み進むことが
できる。こうでなくては、いまどき紙の本なんて売れないのかも
しれない。こんな巨大なペーパーバックスが存在することすら
知らなかった(23cm X 15cm)。409ページもある。お値段は
13.99ポンド、高いのか安いのか、わからない。でもストーリー
展開が面白く、文章が平易なので、のめりこんでしまいそうである。
あっという間に最初の11ページほど読んでしまった。あぶない、
あぶない、せっかくの中国語お勉強計画に大きな影響が出てしまう。
どなたかもらってくれる方がいらしたら、進呈したい。
現代英語なんて、数十年前の大学入試以来、まともに向き合った
ことがない。古英語とか、中英語には一時熱中したりもしたが、
現代語はなんとなく疎遠な感じがする。仕事だと、ごくごく稀に
英語圏への出張が入ったりして、スピーチや会議内容の準備を
させられることがある。当然、人に頼んで、いろいろと教えて
もらったりする。成毛 真さんの著書「英語ができても
バカはバカ」に、日本人の9割以上は英語を必要としない、という
一文があったが、無理に分類すれば、自分はきっと、残る1割弱の
方に入るのだと思う。しかしそれでも、数少ない必要時には、
人に頼んで助けてもらう。実力がないのだから、しかたがない、
と開き直っている。あと、いろんな場面で英語が必要になった
ときは、どう対応するか。これも今日まで、大きな問題に
なったことがない。だいたい自分が行く可能性のある場所なら、
世界中どこでも日本人がいる。日本人は親切で、言葉で困って
いる人を見るとすぐに助けてくれる。しかも、たまたま
隣り合わせた日本人は、少なくとも私よりは絶対に英語が
上手である。これは断言できる。若い人なんか発音もシャキっと
していて、かっこいい。「あのお、すみません、これどういう
意味ですか?」とか聞けば、手取り足取り、教えてくれる、
もしくは通訳をしてくれる。これにて一件落着、つまり
趣味の面では興味が湧かず、実用面では、夥しい数のサポーターに
支えられているのである。というわけで、英語には縁がない。
今後とも一貫してそうだと思う。ところが、中国語の場合は、
これと正反対で、自分自身が強烈な興味を感じるだけでなく、
実用面で「たまたま隣に居合わせた日本人が自分より
中国語が・・・」とかいう、ラッキーに恵まれたことがなく、
いきおい、自力更生を余儀なくされる。逆に今度は自分が
皆様のためにひたすら奉仕する巡り合わせである。簡単な
通訳、翻訳、ガイドなどの役を買って出る。ときには、
飛行機の座席で隣り合わせた人と、話し合っているうちに、
役所に出す申請書類のようなものまで代筆を頼まれたりする。
いつも英語でお世話になっている恩返しというか、せめてもの
罪滅ぼしになればと、せっせと笑顔で対応している。
通信・交通手段・IT技術の発達により、「海外」が身近な
ものになって、サバイバルのための実用外国語の需要が激減し、
外国語学習は完全に高度な専門職か、自分を豊かにするための
趣味の充実を目指すかの両極化が進んでいるのだと思う。

★本日の学習進捗状況
予定通り、とはいかないものの、少しだけ進んだ。2.と3.は
つくづく優れた教材だと思う。

1.単語帳(Campus Wide)
11冊目 35ページ目(全69ページ、1ページに30単語)

2.論説体中国語読解力養成講座
122ページ目/132ページ

3.中国語表現300例
120ページ目/156ページ

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