勉強法の続き その2

中検を受けてきた。すごい思い違いがあって、散々な結果だったが、
詳しくは、後日の記事に譲り、勉強法の方を続ける。

m.しゃにむにライティングする
新出単語や気に入った表現を、声を出して読みながら、徹底的に何度も紙に
書いていく。目、口に加えて、手まで動員して、神経を集中する。この
やり方を実行していらっしゃる方を3人、存じ上げている。項目1.と
2.の両方に合致する記憶方法で、素晴らしい方法だと思うが、事情を
知らない第3者が見ると、鬼気迫るものがあり、後ずさりするかもしれない。

n.右脳を使って勉強する
右脳ブームが一時、やかましく言われたが、最近はさすがに下火である。
一般にイメージ・図画関係は、右脳で処理されると言われている。でも、
これは、本人が右脳・左脳を選択できるわけではない。森の新鮮な空気は
右肺へ、浜風は左肺へ、とか器用に吸い分けられないのと同じである。
ビジュアル教材を利用する、という意味なら理解できるが、あまり脳の
構造などにこだわる必要はないと思う。

o.3人で通訳練習をする
日本人、中国人、通訳の3役を決めて、ロールプレイングで練習する。
中国の大学で、日本語科の学生に会話練習をさせるときに、よく用いる
方法で、私が「日本人」役になり、いろいろと質問を発し、「通訳」の
学生を通じて、「中国人」の学生とコミュニケーションをとる。ある程度の
レベルが要求されるが、話題が興味深いと、学生のノリもよく、けっこう
勉強になる。脱線しないように、項目3の、経験者のチェックが必要。

p.中国語作文をする、日記をつける
一般に中日訳よりも、日中訳のほうが厄介である。コロケーションとか、
慣用的な表現とか、初学者には目に付きにくい落とし穴がある。まずは、
中国語文に充分に慣れてから始めるほうがよく、中日訳練習を優先させる
べきと思う。日中訳は、項目3の経験者のチェックが不可欠である。

q.語学留学をする
なかなか大流行の上達法らしく、実行していらっしゃる方を私もたくさん
存じている。しかし、この方法は成功率が意外と低い。私もその昔は
語学留学生だったので、自身の経験を交え、別途、記事を立てたい。

r.新聞・小説を読む
最もオーソドックスは方法で、新出単語を調べながら読み進めれば、
項目1.の練習になり、大いに有効と思う。精読と多読の両方があるが、
最初のうちは、精読をオススメしたい。できるだけ短く完結するものの
ほうが達成感を味わいやすくて、いいかもしれない。

s.中国人ネイティブと話す
インプットの効率があまりよくない。ただし、向こうの教学レベルが
高ければ、発音やその他の修正を受けることが期待でき、項目3.の
効果が出てくるかもしれない。

t.例文をひたすら暗記する
これは能率が悪そうで、実は非常に優れた学習方法である。項目1.
2.の両方がカバーされ、単語も生きた姿で覚えられ、ニュアンスの
把握がスムーズにできる。中国の日本語科の学生はほとんど、この
方法で勉強しているといってもいい。朝、授業の始まる2時間前に
自習室に行き、教科書の例文をにらみつけ、読みながら暗記していく。
忘れれば、また見直し、完全に暗誦できるまで繰り返す。「みんなの
日本語」上・下巻の例文を全て暗記してしまった強者をたくさん
知っている。

u.紙(ノート)の単語帳を作る
自分が長年、実行している方法なので、手前味噌になるが、着実な方法と
思う。ただし、デメリットもある。詳しくは別途、記事を立ててご紹介
したい。

v.シャドウイングをする
通訳を目指す人は、瞬発翻訳力が要求されるので、必須アイテムかと思う。
ただ一般向けには、どうだろうか。普通のリーディング練習で充分では
ないだろうか。発音の訂正を期待して、経験者の伴走があると、項目3.の
効果が期待できる。発音だけでなく、ストレス、区切りなどにも気をつけて
練習する。

w.ディクテーションをする
私も今、夢中になっている練習である。毎週1回、shrimp先生から送られて
くる課題に挑戦している。けっこう集中力を要求されるので、項目2.の
いい練習になる。手も動かすので、漢字の練習とか付随効果も期待できる。

x.異性のネイティブと交際する・結婚する
語学上達の期待感が高まるが、実際には効果が薄い。語彙・表現が限られてくる、
言語以外の部分で通じてしまう、いつも同じ相手で、言い方も決まっており、
だんだんウザくなってくる。ただこれも相手の教学レベルが高ければラッキーで、
項目3.の効果が期待できる。

y.各種中国語の試験を受ける
これは、学習方法とはいえないが、受験のために勉強したりするモチベーション
方面では貢献するかもしれない。自分の現在の学力を測定し、今後の参考に
することもできる。試験勉強は大いにするべきだが、小手先のテクニックに
頼る試験対策には走らないほうがよい。真正面からぶつかって、好成績を収める
ようにしたい。

以上、一私見に過ぎないので、あまり気にせずに、自分に合った学習方法で
進めていただきたい。

★ 本日の一文
士者贵其用也 不必求备

人材はその部署にふさわしい人であればよい。
必ずしも完全無欠な人材を求めなくてよい。

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