いちいちいちをつける

数字のお話シリーズ。「1」をどの位からつけ始めるか、
という問題である。まず、日本語は「千」のところで、
「揺れ」があり、「せん」という場合と「いっせん」と
読む場合がある。人によっても違うと思う。「万」以上は、
常に「1」をつける。ヨーロッパの言語は、南北に
きれいに分かれていて、ゲルマン系は「百」からつける。
een honderd
ラテン系は、「百万」から、スタートだ。数字の位を
3つずつ区切るため、「千」の上はもう「百万」になる。
un millione
アジアに戻って、朝鮮語はなんと「億」からスタートで、
「千」や「万」には「1」をつけない。
それでは中国語はどうだろうか。日本語と同じく「揺れ」が
あるが、それは「十」の位のところである。「百」は当然、
いちいち「1」をつけるが、慣用語や成語、決まった
言い方では、当たり前だが省略される。その結果、125%は
「百分之一百二十五」と読まれる。315は、「三百十五」と
「三百一十五」のふたとおりに読まれる。人によって
違うようだが、うちの財務主任などは、絶対に「一」を
落とさない。律儀なものである。なおこの「一」は変調の
法則に従って、第4声に読まれる。

★本日の一文

世上没有陌生人,只有还没认识的朋友

世の中に見知らぬ人などいない。
ただ、まだ知り合っていない友達が
いるだけだ。


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