人がよいのとよい人の人は違う

何が違うかというとトーンが違うのである。これまた中国語
ジャーナル2011年10月号の加藤徹先生の発音講座の受け売り
であるが、「人好」と「好人」の「人」はどちらも第2声
ながら、トーンにかなり明確な違いがある。これは目から
ウロコというほどには、感動しなかったけれど、改めて
確認してもらうと、自分の感覚に自信が湧いた。

一般に声調を持つ言語の声調を表すとき、音楽の数字譜の
ように2つ以上の数字を並べて表現する手法が用いられる。
英語の授業でおなじみの国際発音記号の向こうを張って
国際声調記号というのかどうかはしらない。
音楽の五線譜の一番上の線が5、次が4、という具合で、
一番下が1となる。普通話の「东」ならば、非常に高くかつ
平らな音なので、tong55と表記する。5の位置から5の
位置への移動を表している。dではなくtになっているのは、
ピンインではなく、一般的なローマ字表記のため。つまり
「通」ならt'ong55として有気音の第1声を表す。闽南语の
「东」はdang44である。44は、普通話を聞きなれている
耳にはなんとも奇妙で気持ちの悪いトーンに聞こえる。
たしかに55よりは低く設定されているのはわかる。
さてこの表記でいくと、「人好」の「人」は24,
「好人」の「人」は13、つまり後者は最初の半上声に低く
押さえ込まれて、最低位置からのスタートで、上がり方も
あまり大きくない。因みに「好」の方は、単独でゆっくり
言うなら213、半上声または、ぞんざいに言うなら、
21か22になる。声調もこれまた一筋縄ではいかない。

★本日の一文

横眉冷对千夫指,俯首甘为孺子牛

外では、たくさんの人が自分を指弾するとき、
睨みつけて冷たくこれに対し、家ではおとなしく、
首を垂れ、牛になって子供を乗せ遊ばせる。



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