コピュラ
前回、コピュラと述語文の関係に触れたので、少しまとめておきたい。
日本語と朝鮮語と中国語は原則的に同じふるまいである。例外が
多いので、少しとまどうけれど。以下に比較してみる。(朝鮮語は
ハングルの入力方法を知らないので省略)
日本語:
彼女は学生である。
彼女は美しい。
中国語:
她是学生
她很漂亮
名詞の格変化を失ったヨーロッパの言語:
Elle est une etudiante.
Elle est jolie.
名詞と名詞の連結には、どの言語もコピュラが
必要だが、タイ語やヨーロッパの言語では形容詞との
連結でもコピュラが必要。その連想からか、中国語
学習者の中で「*她是漂亮」、「*那个问题不是一样」
などの誤りが生まれる。間違っても通じてしまうことが
多いので、私のある友人(日本人)などは、いまだに
オール・コピュラ式の中国語をしゃべっている。
前述した例外について言うと、日本語の体言止め、
それから「彼女は美しいです」という文、(でもなぜか
「*彼女は美しいである」はNG)、中国語では
「是〜的 構文」、「是 による強調文」など。