あまり多くない

この表現について、最近思うことがある。以下、「多」で代表させて書くが、じつは「好」でも

「大」でも常用の形容詞なら何でも該当する。私の周りの人たちはことごとく「不是很多」という

のである。初級の教科書では、形容詞述語文にコピュラ(英語で言うbe動詞)は不要と教える。この

点、中国語は日本語と似ている。「不是很多」を最初聞いたときは、一応原則に反するので違和感を

覚えた。確かに「是〜的」構文とか、強調するときに「是」+形容詞 が登場することがあるのは

承知の上だが、それにしても圧倒的な出現頻度で、初級の教科書の定番例文である「不很多」は

口語ではもはや絶滅の危機に瀕している、と思う。「不太多」はまだ時々耳にするが、それこそ

「不是很多」なのである。いつの頃からなのか、また私の周囲だけの現象なのか、よくわからない。

もしこの現象が普遍的なものであるならば、そろそろ初級の教科書を書き換える時期にきている

のではないか。

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