中国語学習ガイドブック

人間ドックだの歓迎会だので、なかなか忙しい。バリウムで胃を痛め、
そこへアルコールを注ぎ込んでも、健康にはよくないと思う。今は、
ひたすら耐える時期かもしれない。かもしれないが、やはり耐え切れず、
大型書店へフラフラと出かけてしまい、またしても本を買ってしまった。
荷物の整理をして、少しでも蔵書数を減らそうと努力をしている最中に、
また買ってしまうのだから、これはもう立派な精神分裂だろうと思う。

今回の本は「中国語学習ガイドブック」 コスモピア社 相原茂ほか著
1400円+税。

執筆者がすごい。現代中国語教育界にきらめくスター教授ばかりで、
まぶしい限りである。この9人の専門家を誰一人知らない中国語学習者が
いたら、その人はおそらくモグリだと思う。まず表紙のオビに圧倒されて
しまった。
「決定版」入門から中級レベルの学習者必読!
ということだそうだが、私は、個人のレベルに一切関係なく、学習者なら
誰が読んでも楽しく有益な本だと思う。各執筆者が自書で主張している
内容をもう一度ここで展開している。なので、悪く言えば、自書の宣伝を
集めた本とも言える。巻末にしらじらしく「HSK1−6級別単語
5000語リスト」なるものがついているが、なにもここでつけなくても
いいのに、と思う。学習法や中国語学習に対する態度など、まさに私が
このブログで記事にしたいと思っている内容ばかりで、それを気鋭の
先生が執筆されているわけだから、いちいちごもっともで、しきりに
うなずくばかりである。やはり、時折こういう本に触れて刺激を得る
ことも大事だと思う。参考書選びの指南にもなるので、一読を
お勧めする。
しかし気をつけておきたいことは、この手の本を読むこと自体は、
上達に決して直接つながらない、という点である。方針・目標を確立し、
自分に合った手段と道具を選ぶのに、ふさわしい本だけれど、上達は
そこから先、個人の実際の訓練にかかっているので、この本自体は
学習者の中国語スキルアップに何の責任も負っていない。この点を
誤解している人が多いと思う。上達しない理由の99%以上は、参考書や
辞書や教師や教室や教材が悪いのではなく、単に自分の勉強量が
不足しているだけという現実がある。この点さえクリアになれば、
それこそ中国語学習における99%以上の悩みが解決する。指南書は
モチベーションを高めてくれるのだが、それだけにクセモノで、
高めてもらっただけで満足して終わってしまう場合が多い。
その挙句、あの本を読んだけど上達しなかった、などと本のせいに
したりするが、それは八つ当たりというものだろう。以前
「上達するとき」という題で記事を書いたことがあるが、自分の
実際の訓練以外で、この目的を達成することは不可能だと思う。
というわけで、ガイドブックを読むのは楽しいし、役に立つの
だけれど、やっぱり実際に旅に出る方がいいと思う。事前の準備なく
旅立って困難にぶち当たったり失敗したリする方が、事前の準備だけを
しっかりして旅に出ないより、いいに決まっている。

★本日の学習進捗状況
大混乱の中、格闘中。勉強は完全に停滞。

1.単語帳(Campus Wide)
11冊目 54ページ目(全69ページ、1ページに30単語)

2.「杜拉拉升职记」(8〜261ページ)
261ページ目 読了。

3.日中・中日翻訳トレーニングブック(89〜146ページ)
109ページ目

4.茉莉花 音読2回目。34ページ

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