第33回TECC受験

先週の日曜日、TECCの試験を受けた。会場は前回と同じ、都会のビルの地下1階で
「研修室」という名前がついているところである。なんか地下深く潜り込んだ
感じがして、地上の喧騒をよそに、思いっきり静かな環境である。参加者は30人、
男女相半ばして、みなさん準備万端という面持である。監督は男女1名ずつの
中国人で、男性は日本語がめちゃくちゃ上手、日本人だと言いおおせそうな感じである。
おまけに背が高くてイケメン、声は低めのテノール、さわやかなイメージで、たぶん
どっかの中国語教室で教えているのだろうが、高い女性集客力を誇っているのでは
ないかと想像した。前のホワイトボードには、何時何分からリスニング、それから
リーディング、終了は何時何分、と細かく時間割が貼ってある。終了間際に
ハプニングが起きた。時計は教室の壁にかかっている時計を使用、とのことだったが、
時間割にある終了時間の5分前に、イケメンさんが、突然「終了」を告げたのである。
まだ全問の回答を終えていない人たちから、抗議の声が上がった。イケメンさんは、
平然と「リスニング終了後、ただちにリーディングを開始して、試験時間は45分、
その開始が5分早かったので、これでいい」とのたまう。よく見ると、先の時間割表の
横に「新」終了時間が大きく板書されていた。口頭での説明や注意喚起が一切なかったし、
「旧」終了時間が消されていなかったため、多くの人が戸惑った。こういうところには
確実に、中日両国の文化の違いが、はっきりと表れる。中国では「変更を何らかの
手段で伝えたかどうか」に重点が置かれ、日本では、「変更による混乱が相手に
生じうるかどうか」を最も懸念する。私は前回、時間配分で失敗しているので、
今回は最初から必死に飛ばした。頭がボーっとしないように、昼ご飯を抜いた。
このためか、規定終了時間の8分前に回答を終わっていて、事件発生に驚きはしたが、
実質的な難は免れた。さて具体的な内容だが、いつものとおりである。特にどこか
はっきりと間違った、と認識できる問題はなかったのだが、何となく釈然としない
問題がいくつかあり、その部分は確実に減点されていると思う。とくに会話形声問題の
長文に及ぶものなどで、いきなり、核心部分が発話されると、一瞬、注意力がついて
いけなくて、聞き漏らしてしまう。問題文は1回しか読み上げられないので、この時点で
アウトとなる。あと、問題に印字までされているのに、これまた、ぱっと見で、意味が
分からないものもあり、往生した。「你想怎么理呢?」これを、「どのように、かまう
つもりか」というイメージで捉えてしまい、あとに発話される文章とのつながり具合が
わからなくなってしまった。前置きもなく、ビジュアルなものも一切なく、一発で
意味を取るのは難しいと思った。上記の中国語は、散髪屋で店員がお客さんに
聞くときの文章である。「どのように刈りましょうか」。結果連絡は年明けに
なりそうである。

★本日の学習進捗状況
1.単語帳
14冊目 4ページ目(全29ページ、1ページに30単語)

2.百年中国散文精选(1〜425ページ)
19ページ目
1.洪水与猛兽 蔡元培  読了
2.少年中国说 梁启超  読了
3.秋夜    鲁迅   読了   
4.雪     鲁迅   読了
5.从百草园到三味书屋 魯迅  読了
6.故乡的野菜     魯迅  読了

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
46ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する「耳が喜ぶ中国語」(全110課) 
13課

6.論説長文読解「ビジネスリテラシーを鍛える中国語 I」(1課〜30課)
進まず。

•祖國的陌生人 p244(毛之後的中國)
這一次,劉香成感覺到空氣中的微妙變化。就像兩年前在紐約一樣,他把鏡頭對準了廣州的
普通面孔。他在珠江岸邊看到人們打太極、看報紙。「他們的神態和1969年的中國不同了,
他們的身體語言表們他們放鬆了,階級仇恨減弱了,他們把包袱放下來了。」劉香成回憶,
「我意識到新的時代已經到來了,我想要報毛澤東以後的中國。」
今回、劉香成は空気の中に微妙な変化が生じていることに気付いた。正に2年前の
ニューヨークの時と同様、カメラを広州の普通の人たちに向けた。珠江の川べりで人々が
太極拳をしていたり、新聞を読んだりしていた。「彼らの表情は1969年の中国とは違う。
体の動きがリラックスを物語っている。階級間の恨みはほぼ消え失せた。彼らは重荷を
やっと降ろしたのだ」。劉香成は思った。「もう新しい時代になったのだ。私は
毛沢東以後の中国を報道したい」と。

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