なぞなぞとP音考

小さいときから、なぜか、「疑問の解明」つまりわからなかったことが、わかるようになる瞬間に
強烈な快感を覚える、という嗜好があったと思う。今でも基本的には何も変わっていない。語学の
学習を続けられるのも、実にこの理由が全体の99%を占めていると思う。冗漫に流れやすいという
欠点はあるにしても、実用性の追求はしなくても良く、目標を立てて、いついつまでにどうのこうの、
というのがないのは非常に気楽である。性格的に長く続けられるのはありがたいことだと思う。
この切り口から行くと、語学はまさに「疑問」の宝庫であり、本人の努力でどんどん解明して
いけるので、いつまでたっても興趣は尽きない。リスニングでいえば、それまで雑音にしか
聞こえなかった音の塊が、ある日突然、意味を持ったメッセージになって、自分の耳に飛び込んで
くるようになると、とてもうれしい。「わかる」、「理解できる」が次なる前進の原動力になる。
発音・文法・作文・リスニング・会話、どの部分においても克服すべき課題があり、クリアすると、
ネクストステージにコマを進めるようになっている。このブログのタイトルである「学び」は、
この間の自己陶酔を表し、「伝える」は同学の皆さんとこの快感を分かち合う、ことを意味している。
なので、考えてみれば、別に「中国語」でなくても、いいのかもしれない。「学び伝えるチーズケーキの
作り方」なんかも、けっこうしゃれているかと思う。さて、その「疑問」について、たくさんある
(あった)内のひとつを紹介する。現代中国語の普通話で、bまたはpで始まる漢字、例えば、「八」、
「皮」、「不」、「賠」、「破」の日本語の音読みが、どうしてことごとく「はひふへほ」で対応して
いるのか。これは例外なくそうなっているので当初は漠然と不思議に思っていた。。古代中国漢字を
輸入した日本人は、その漢字の「音読み」を作るに当たり、こういう対応をした原因は何か。まさか
古代中国人がこれらの漢字を「hā」「hí」「hù」「héi」「hò」と読んでいたとは、とても思えない。
この疑問は、自分では20年以上前に、本で調べたり、人に教えてもらったりして、解決はしている。
これは日本語の方の音韻変遷によるものだそうである。という、予備知識を持って、先日、近所で
行われた古書の展示即売会に運動がてら、行ってきた。そこで、岩波文庫の「中世なぞなぞ集」を
購入した。原価は750円、それを200円で販売していた。他にも面白そうな本があったが、買わずに
帰ってきた。1991年に第3版発行とある。20年以上も前の本である。購入した理由は、「なぞたて」
という16世紀のなぞなぞ問答集が収録されていて、その解説が面白そうだったからである。
「ははには2たびあひたれどもちちには1どもあはず」(おかあさんには2回会うが、おとうさんには
一度も会えない、そんなかわいそうな子供は誰でしょう。)という、なぞなぞ問題が、上記の「疑問」に
対して、目からうろこの解答を提供してくれている。有名な話なので、ご存知の方も多いと思うが、
初めての方は、このなぞなぞに挑戦してみて欲しい。とんちクイズなので、当然まともに考えては
いけない。ヒントは「人体のある部分」が答えになる。正解は下の写真の表紙に書いてある。正解を
見てからも、どうしてそうなるのか、またどうして上述の「疑問」の解明につながるのか、についても
思いを馳せてほしい。

★本日の学習進捗状況
1.単語帳(Campus Wide)
13冊目 4ページ目(全39ページ、1ページに30単語)

2.祖國的陌生人(6〜275ページ)「三峡纪行」
60ページ目。第2章に突入。

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
47ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する
耳が喜ぶ中国語 13課

•祖國的陌生人 p47 (向南方)
這是她在中國的第一次旅行。「在去法國讀書前,」她在剛認識我的時候說,「我要知道中國到底是什麼
樣子的。」她的臺灣腔一聽可知,她把三聲的「法」讀成了四聲。她總是恨不得把每個字音都發得字正腔圓,
陳述中聽不出輕重緩急。在北京人看來,這費力而滑稽。
今回は彼女にとって初めての中国旅行だった。私と知り合ったばかりの頃、彼女は、「フランスに留学に
行く前は、中国がいったいどんな風なのか、外から見てやろう、という気持ちだった」と言った。彼女の
台湾訛りは、聞いてすぐわかるほどで、三声の「法」を四声で読むのだ。彼女はいつも、標準的な発音が
できないことを残念に思っている。発話のとき、アクセントがなく平板なため、北京の人が聞くと、
聞き取りにい上に滑稽にも聞こえるのだ。

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