第3回教学研究会

昨日の土曜日は、またまた新大阪まで出かけて、中国語学習者の皆さんと、
研究会を行った。手配をいつもお願いしているshambataさんのブログ
「中国語10000時間」に内容が詳しく紹介されているが、私の方も今回の
状況を少し述べてみたい。今回は主催者側2人と、前回も来てくださった方、
更に新規で留学経験のある中国語専攻の学生さんと4人で実施された。前回は
あくまで質問に答える形式にこだわったが、今回は質疑応答は常に最優先ながら、
余った時間で、リスニングにも挑戦した。参加者の皆さんの狙っているところ
からして、硬いものより日常会話的なもので、少し難度が高いものがいいだろうと
思って、東方書店から出ているリスニング教材を持っていった。「街中の中国語」と
「街中の中国語Part2」である。この音声教材の特徴は、現場録音(本当かどうかは
わからないが)なので、雑音が入りまくって臨場感があること、ネイティブの
発音が必ずしも規範的であるとは限らず、なまりや個人的な言い回しが出てくること、
である。第1巻目の方はシーンの設定が、学生同士の会話、ホテルへ電話して予約、
病院や銀行でのやりとり、など90本のスキットが収録されているが、いかにも
それらしくて、会話好きの人には魅力的だと思う。Part2の方は、一気に難度が
上がり、観光地でのガイドさんの説明、子供の作文と老人ホームの説明(それぞれ
小さい子や老人の声で読まれる)、北京の言葉と上海の呉語の影響を受けた
対照的な口語、アナウンサーの読みあげる各種のニュースなど48本が収録
されている。元の本は、「原声汉语 中级实况听力教程」(北京大学出版社 2008年)で、
それの全訳ということだそうである。ところが、私の無知による大失敗があり、
これらCDはMP3ということで、会場で用意してくださっていたCDプレイヤーでは、
再生できないことがわかった。あちゃあ。急遽、もう1冊持ってきていた雑誌
「聴く中国語」のニュースを使うことにした。こちらは読む速度はゆっくりめながら、
出てくる単語がかなり難しく、文章全体が硬い。聞き取れない部分は、私が必死に
ヒントを出し、できるだけ各自で考えながら、正解の漢字を見つけてもらい、
自力で解決してもらえるようにお願いした。難しいといっても、文字で見れば、
なぁぁんだ、という単語がほとんどである。それが耳からだと、たちまち
わからなくなる、中国語だけでなく、外国語学習では、こういう現象はたびたび
生じる。普段から音読練習などで、中国語の音に親しんでおかなければいけないと
いうことだと思う。あと「ピンイン対応漢字一覧表」のようなものを自分の頭の中で
作っておくと、文字と意味が想起しやすくなって、便利と思う。
帰りは夢遊病患者のような足取りで、梅田の紀伊国屋書店でまた、ちゃんと読むか
どうかもわからないような本を買った。「中国ビジネス通訳裏話」。著者は、
関西外国語大学を退官されたプロの女性通訳者である。周辺知識、雑談が主で、
読んですぐに中国語が上達する内容ではないが、長年の蓄積に基づくエピソードは
読んでいて面白く、側面から学習を支える効果は期待できると思う。



★本日の学習進捗状況
1.単語帳(Campus Wide)
13冊目 4ページ目(全39ページ、1ページに30単語)

2.祖國的陌生人(6〜275ページ)「向南方」
45ページ目、 新幹線の中で少し読んだ。

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
47ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する
耳が喜ぶ中国語 13課

•祖國的陌生人 p40(向南方)
李伟是雅安的年轻一代,有着南方少年的瘦小,却很帅气,染烫过的黄发乱蓬蓬的,
不大的眼睛很清亮。他才18岁,却有着丰富的阅历,他当过理发师,成立过少年帮派,
高峰时,手下有一百多个小兄弟。他在藏区闯荡过,却因为拒付鄢社会的保护费
被打了出来。「我崇拜陈浩南,他够义气。」他这样描述自己的价值观。香港电影
经常充当了中国遥远的内陆城市的主要精神生活,从80年代的《英雄本色》
到90年代的《古或仔》,兄弟义气一直激励着这些少年。
李伟は雅安に住む若者である。南方の少年らしく痩せてはいるが、とても
ハンサムである。金色に染めた髪はバサバサで、目は大きくはないが透明感があった。
18歳になったばかりなのに、経験は豊富で、理髪師になったり、不良グループを
組織したりもした。多いときは100人を超す弟分を従えていた。チベット人居住区を
縄張りにしていたが、上納金を納めることを拒んだばかりに追い出された。
「俺は陈浩南を尊敬している。男気があるからな。」彼はこのように自分の価値観を
表している。香港映画は遠く離れた中国内陸都市の、重要な精神的支柱になっている。
80年代の「英雄本色」から90年代の「古或仔」に至るまで,兄弟仁義はずっと、
少年たちを奮い立たせてきた。
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