シンポジウム

土曜日は、学友の紹介を受けて、中国語教育学会の研究会に
参加した。「レアリアのツボ、レアリアのチカラ、レアリアで
学ぶ、教える中国語のために」という、長い副題付だったが、
講演される方が専門家の先生で、有名な方も新進気鋭の
研究者もいて、興味深いシンポジウムであった。みひゃんさんも
来ていらしたので、隣に座らせてもらった。場所がわかりにく
かったが、できたばかりの近代的なキャンパスの広い教室で
行われた。5人の先生方それぞれに特徴ある内容だったが、
概括すると要するに、教材の中に、生活の中に現れる
サブカルに注目し、スーパーのチラシだとか、町の看板とか、
4コマ漫画とか、そういうものが本当に生きた教材になりうる
のではないか、という提案であると受け止めた。4時間に
なんなんとする講演会であったが、本当に楽しく傾聴する
ことができた。お誘いいただいた学友のIさんには感謝の
気持ちでいっぱいである。それにしても今月は、対外交流が
多い。自分の勉強もしっかりしなくては、と思う。さて、
会に対する感想を率直に言うと、内容的には文句なく面白く、
自分のブログと重なり合うところが非常に多く(ほとんどが
そうである)、自分以外にも、サブカルから、周辺知識から
中国語の本質に迫ろうという方が、いらっしゃるとわかった
だけでも感動的であったし、しかもそれが専門の先生方である
ということで、大いに意を強くした感じである。自分の
ブログも当然、この路線を堅持したい。しかし逆に、自分で
長年勉強している関係からか、新しい知識とか、新鮮な
切り口とかは、ほぼ何もなく、期待が大きすぎた分だけ、
不満が残った。また最近、力を入れている教学研究から
得られた感触からすると、学習者の多くは、やはり正面からの
オーソドックスな勉強方法で、コミュニケーション能力の
上達を望んでおり、自分がそうであるほどには、サブ
カルチャー的なものに興味をお持ちでない、そんな気がする。
従って、これらの研究がどこまで学習者の心に響くか、
モチベーション・アップにつながるか、少しく疑問が残った。
会の終了後、参加していらした中国人教授と喫茶店でお話
させていただく機会もあって、とても有意義な、秋晴れの
一日となった。次回も機会あれば参加させていただきたいと
思う。

★本日の学習進捗状況

1.単語帳(Campus Wide)
12冊目 13ページ目(全39ページ、1ページに30単語)

2.「祖国的陌生人」(6〜274ページ)
15ページ目。

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
42ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
27ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する
耳が喜ぶ中国語 13課

•祖国的陌生人p7
抵達伊春時,是傍晚七點,步行街上人群稀落,商店幾乎全部
打烊了,在大部分城市,這是最熱鬧的地點,最喧囂的時刻。
在等待本地的朋友時,我坐在一家蛋糕店門口發呆,它是
整條街上最後一家小店,店門口的高音喇叭一直在循環播放著
同樣的短語:蛋糕麻花小甜餅‧‧‧‧朗誦者的語速過快,
甚至懶得停頓。不知疲倦的重複,是中國商業社會最重要的
推銷手段,從中央電視台黃金時段的廣告,到賣鞋和雜食的
街頭小店,都是如此。
伊春についたのは夕方の7時、歩行者天国の人影もまばらで
店はもう殆ど全部閉まっていた。たいていの町なら、一番
にぎやかな場所の、一番にぎやかな時間帯なのに。土地の
友達を待ちながら、私はケーキ屋の店先に座ってぼうっと
していた。この小さな店は通りの一番端っこにあり、店頭の
うるさい拡声器がずっと、「ケーキ、マーホア、
甘い餅・・・・」と繰り返し音声を流していた。放送の
音声は速過ぎて、まるで止まるのがおっくうな感じさえした。
疲れを知らない音声の繰り返しは、中国商業界の最も重要な
セールス手段である。中央テレビのゴールデンタイムの
広告から、街の靴屋、乾物屋に至るまで全てこの調子なのだ。

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