3つの試験と旧友との再会

3月に引き続き、今月もお受験月となった。今日が中検で、先週はHSK、その前の日曜日がTECCと、3連投となり、
充実の日を過ごせた。それぞれについて雑感を書いてみたい。
・TECC
前回と前々回は手続きの煩雑さを嫌ってパスしたので、久しぶりの感じがした。最終、Bクラス落ちを食らって
いるので、今回は何とかAクラス復帰(1000点満点の900点以上)を目指す。試験会場は、少し郊外のこじんまりした
ビルの中、参加者は26人、なんとも少ない感じがする。これなら全国でも300人は越えていないのではないだろうか。
どうも他の2つの試験に比べて、知名度が上がらず、苦戦している模様である。頑張ってほしい。問題を持ち帰って
いいことにするとか、過去問集を出すとか、思い切った対策が必要と思う。受験料が以前のばいになっているのに、
サービスの方がイマイチ盛り上がらない。今回驚いたのは、問題のレベルがかなり上がってきていること。難問が
多かった。Aクラス復帰は難しいかもしれない。やはり他の試験からの刺激・影響を受けているのだろうと思う。
問題が難しくなると受験する側は苦しいが、客観的に見れば、とてもいい傾向と思う。予断は許さないが、900点に
少し足りないくらいか、と思う。
・HSK
こちらは大繁盛。6級だけで80人近い人が受けていた。マーケティングがなかなかうまいと思う。問題の量もやたら
多く、課題文も、見ていてうっとりする内容のものがたくさんあって、試験問題というより、普通の読み物としても
結構いけるのではないかと思う。この点が最大の魅力かもしれない。今回は2回目ということもあって、少しは慣れた。
「書写」の問題も前回よりはよくできた。全体の点数も上がっていると期待するが、やはり前回同様、時間に
追われる展開となった。内容が濃い感じがする。今回掲げた目標の90点+90点+80点=260点以上、にはまだまだ
足りないと思う。試験場は私立の専門学校の一部を借りて行われていたが、環境としては決して悪くなかった。
試験答案はいったn北京に行ってから戻ってくるそうで、結果の発表はかなり遅れそうである。昨日、9月の試験を
早々と申し込んだ。
・中検
こちらは相変わらず大盛況で、準1級こそ29人しかいなかったが、人気の3級と4級はそれぞれ5教室を占め、
準4級と2級もそれぞれ4教室を占め、受験会場のビル全体がすごく活況を帯びていて、レストラン、カフェも
大入り満員だった。日本のデフレ脱却は中検から、というイメージだった。今回は切りのいい第80回で、
第何回まで続くのか知らないが、確実にひとつの伝統を築いたといえると思う。肝心の内容だが、
リスニングはまあまあだと思う。ディクテーションはわからなかった箇所が一つもなく、ただひたすら
グチャグチャな字のまずさにようる減点がどこまでなされるか、にかかっていると思う。筆記も今回は
そこそこかと思うが、翻訳問題でどれだけ引かれているか、想像ができないので、予断は許さない。
97+93=190が狙えたらいいのだが、中訳が平板に過ぎたため、難しいかもしれない。結果が楽しみである。

さて中検会場からほど近いホテルに到着した、と友人のL君から連絡があった。もうひとり日本語のできない
同僚と2人で待っていた。L君は日本語学科を優秀な成績で卒業し、流暢な日本語力を見込まれて日系企業に
就職、今回初の国外出張で日本にやってきた。かなり興奮気味で、「心仪已久的日本•••••」と、中検にも
出なかった成語を、冒頭の挨拶から使って、今の心情を熱く語ってくれた彼の眼はとても輝いていて、
5か月ぶりの再会は感動的で、大いに元気を分けてもらった。臨月の奥さんを上海に残しての1週間の
出張である。明日から「上班」なので、今日はまだ休暇、3人でビックカメラに繰り出した。うわさには
聞いていたが、寧波からやってきた同僚の方は、割引率の高い銀聯カードで、すかさず大人買い、同一の
シェーバーをなんと10個も買った。この商品を選んだ理由は簡単で、今どき珍しい「日本製」、という
表示が大きく書かれていたため、とのこと。やっぱり要はそういうことなんだと深く納得した。更に
中学1年の姪にと、ソーラー電波腕時計もカゴの中へ。中検継続受験で、ささやかながら日本のデフレ脱却に
貢献している(つもり)の私も、ヤング・チャイニーズ・パワーの前では、なすすべもなく弱弱しく感じて
しまう。年齢的には、倍以上、離れているのである。そのあと、3人で地下の有名店へ行き、20分ほど並んで、
ヒレカツ定食を食べた。ご飯もキャベツも豚肉も、中国とは全然違うとのコメントで、大満足していただけた
模様で、非常に良かった。脂肪が少なく、赤みの多い豚肉は、「像鸭肉一样」とのご感想、なるほど
言われてみればそうなのかな、と思った。試験が終わった直後に中国語で会話を楽しむ、なんてちょっと
オサレだと思うが、何のことはない、応対に出てきた家電量販店の店員も含めて、自分以外、周囲はは全て
中国人なわけで、ひるんでいる場合ではなく、ひたすら声高に中国語でわめきちらした1日となった。
L君はおみやげに王小柔の極超短編というか、随筆というか小品集を2冊持ってきてくれた。なんだか
こちらの需要を見透かされているかのようだ。「乐意」と「如愿」の2冊である。
若者層を中心にかなり人気の出てきた女性らしい。「蜗居」のあとは、これにしようと思う。

★本日の学習進捗状況

1.単語帳(Campus )
12冊目 1ページ目(全39ページ、1ページに30単語)

2.「蜗居」(1〜303ページ)
86ページ目

3.中国語作文−その基本と上達法(1~253ページ)
13ページ目

4.音読「三国志演義」(10−67ページ)
13ページ目

5.音だけを聞いて長文を暗記する
耳が喜ぶ中国語 12課

上記、全く進まず、前と同じ。そのかわりこの期間、お受験スペシャルとして、HSK過去問2回分と、中検1級・準1の3年分をこなした。
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